「KAWASAKI・KH400」 有終の美を飾ったマッハの伝統

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「KAWASAKI・KH400」

「曲がらない・止まらない・まっすぐ走らない」「白煙マシン」「3速でもウィリーマシン」など、「じゃじゃ馬マッハ」と言われた「SS」シリーズを継承する形で1976年に「KAWASAKI・KH400」として登場することになりました。愛称は「ケッチ」や「ケッチン」などと呼ばれていました。

この「KH」シリーズにおいて「じゃじゃ馬マッハ」から「サラブレッドマッハ」へと路線変更していくことになり、マイルドな特性で「マッハ」に憧れていたファンをさらに虜にしていくことになります。

 

ジェントルな「スタイリングデザイン」

「SS」でイメージされていた「じゃじゃ馬マッハ」をデザインからマイルド路線の「サラブレッド」へと変更すべく「H1/H2」と共通のスタイリングデザインへと変貌を遂げ、流麗で美しいカラーリングに彩られたジェントルなスタイリングデザインとなりました。 

www.cmsnl.com 1977

(出典:www.cmsnl.com)

最終モデルの1979年モデルは、「カワサキ・ライムグリーン」に白×黒の「レインボーライン」、シートには「KH」のモデル名を書かれており、綺麗でカッコいい最終モデルとなり「マッハ」の最終モデルに相応しいスタイリングでした。

最終モデル発表後、1982年まで販売されました。

 

サラブレッド化していった「2STトリプルエンジン」

blogs.yahoo.co.jp kh

(出典:blogs.yahoo.co.jp)

「350SS/400SS」といったモデルでは、レスポンスはモーターのように回り、パワーが急激に立ち上がるピーキーな特性が目立っていましたが、「KH400」は、そのピーキーな特性を年々熟成していき最終モデルの1979年モデルでは、最大出力:38PS/7,000rpm、最大トルク:3.9kgm/6,500rpmとなっていました。

しかもセッティングは、ピーキーな高回転でのピークパワーではなく、低中速でのパワーセッティングとなっていました。

「350SS」が最大出力:45PSを発生していたことからすると、最終的に7PSのダウンとなっています。

しかし、これによって「2STトリプルエンジン」は、「じゃじゃ馬」特性からマイルドで扱いやすく乗りやすい「サラブレッド」へと変化していくことができたのです。

 

「KAWASAKI・400SS」年代別

1974年モデル:「S3型」モデル

www.m-bike.sakura.ne.jp 400ss

(出典:www.m-bike.sakura.ne.jp)

唯一の400ccモデルの「SS」です。「350SS」のエンジンのボアを4.0mmアップし400ccとなった「400SS」は、シリンダーヘッドを大型に設計しなおし冷却効率を向上させ、キャブレターもVM26に大型化することで中低速域でのパワー重視のセッティングにしマイルドな特性へと変更されました。またエンジンマウントもラバーマウントタイプにし、スイングアームを延長することによって振動の低減や走行安定性を向上させたモデルでもあります。

スペック

  • 全長×全幅×全高:2,025mm×820mm×1,180mm
  • ホイールベース:1,365mm
  • 車両重量:159kg
  • エンジン:空冷2ST3気筒
  • 排気量・ボア×ストローク:400cc・57.0mm × 52.3mm
  • 最大出力:42PS/7,000rpm
  • 最大トルク:4.32kgm/8,000rpm
  • トランスミッション:5速リターン

 

「KAWASAKI・KH400」年代別

1976年モデル:「A3型」モデル

www.m-bike.sakura.ne.jp 1976

(出典:www.m-bike.sakura.ne.jp)

「400SS」からの主な変更点:4PSのパワーダウン。CDI点火システム。「KH500」共通カラー。

スペック

  • 全長×全幅×全高:2,025mm×820mm×1,130mm
  • ホイールベース:1,365mm
  • 車両重量:162kg
  • エンジン:空冷2ST3気筒
  • 排気量・ボア×ストローク:400cc・57.0mm × 52.3mm
  • 圧縮比:6.5:1
  • 最大出力:38PS/7,000rpm
  • 最大トルク:3.9kgm/8,000rpmトランスミッション:5速リターン

 

1977年モデル:「A4型」モデル

www.m-bike.sakura.ne.jp 1978

(出典:www.m-bike.sakura.ne.jp)

「1976年モデル:A3型」と主な変更はなし。

 

1978年モデル:「A5型」モデル

www.m-bike.sakura.ne.jp KH 1978

(出典:www.m-bike.sakura.ne.jp)

変更点:シートモールが廃止されています。ブレーキマスターシリンダーの変更。

 

1979年モデル:「A6型」モデル

www.m-bike.sakura.ne.jp 1979

(出典:www.m-bike.sakura.ne.jp)

変更点:タンクのグラフィックとしてロゴが「KAWASAKI」→「Kawasaki」に変更されました。

 

1980年モデル:「A7型」モデル

www.m-bike.sakura.ne.jp 1980

(出典:www.m-bike.sakura.ne.jp)

「KH」の最終モデルは、カワサキのライムグリーンに白×黒ラインのカラーリングと「KH」の文字をシートにデザインした美しいモデルを最後に「空冷2STトリプルエンジン」は幕を下ろしました。

 

カスタムモデル

blog-imgs-24.fc2.com kh400

(出典:blog-imgs-24.fc2.com)

auctions.search.yahoo.co.jp kh400

(出典:blog-imgs-24.fc2.com)

dockers.exblog.jp kh400

(出典:dockers.exblog.jp)

www.webike.net kh400

(出典:www.webike.net)

www.bikebros.co.jp kh ss

(出典:www.bikebros.co.jp)

www.z-father.co.jp kh

(出典:www.z-father.co.jp)

集合管チャンバー、サイレンサーなしのチャンバーなどカスタムも様々です。

 

現在の中古車相場

「KH」シリーズの新車価格は、300,000円ほどでしたが、現在の中古車相場は80万円から120万円が平均相場で、程度がコンクールコンディションなら150万円オーバーという価格です。

 

まとめ

「KAWASAKI・KH400」は、「マッハ」シリーズの「SS」のシリーズの血糖モデルとして「じゃじゃ馬」特性から「サラブレッド」へと2STトリプルエンジンながら扱いやすく、しかも速いモデルとして有終の美を飾ったカワサキの名車です。

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。