【ポルシェ70周年オークション】RSRやFRシリーズのスペック

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【ポルシェ70周年オークション】RSRやFRシリーズのスペック

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世界中のコレクターが注目している「ポルシェ 70周年オークション」ですが、その出品車両は、「プロジェクトゴールド」モデルなど貴重、希少なモデルが多いようです。今回は、オークションに登場する「RSR」シリーズ、そして「FR」シリーズのモデルたちを見てみたいと思います。


「1975年式:ポルシェ・911カレラRSR3.0」

まずは今回のオークションで高額落札が予想されているモデルの一つとなることは間違いない、1975年製の「ポルシェ・911カレラRSR3.0」です。

こちらは1975年にわずか10台のみが製造されただけの貴重なモデルとなっています。しかも、そのヒストリーも興味深く、この個体は1975年、1976年のル・マン24時間耐久レースへと出場した経験を持っています。さらに有名な俳優、そしてレーシングドライバーだった、故「ポール・ニューマン」が所有していた個体でもあるのです。さらに、2016年、2018年のル・マン・クラシックにおいて優勝したという、この上ない付加価値を持つ一台です。

こちらのベースモデルとなっているのは「ポルシェ・911カレラRS2.7」で、さらなる軽量化と出力アップを行い、エンジンパワーは330馬力へとアップグレードされているモデルです。

「ポルシェ・917」のブレーキシステムが移植されて増大したパワーに対応していますが、ダックテールではなく、通称「ティートレイ」スポイラーが装着されているのが特徴で、前後フェンダーは大きく張り出しています。

こちらの予想落札価格は「2,000,000ドル~2,200,000ドル」だと見られています。


「1973年式:ポルシェ・911 カレラRSR2.8」

オークションに登場する「ポルシェ・911カレラRSR2.8」は、1973年に55台のみが製造されており、この個体は1973年のセブリング12時間レースで4位に入った実績があるヒストリーがあります。

ベースとなったモデルは、「ポルシェ・911カレラRS2.7」ですが、この「ポルシェ・911カレラRSR2.8」モデルは、さらに80kgも軽量化されているスペシャルモデルです。

さらにパワーユニットであるエンジンは、119cc排気量がアップされ、バルブの大型化、ツインプラグ化、圧縮比アップ等によって210psから最高出力300psにまでパワーアップされています。

ホイール/タイヤの幅も大きくなりリアフェンダーも大型化され、かつフロントエアダムも大型化されています。サスペンションシステムも強化されてブレーキシステムは「ポルシェ・917」から移植されるなど、ポテンシャルが大幅に強化されています。

この個体のシャシーナンバーは「9113600756」でデリバリーされたのは1973年2月となっており、上述のようにセブリング12時間で4位(上位3台はシボレー・コルベット)、その後はワトキンス・グレン6時間、ワールド・スポーツカーチャンピオンシップにも参戦しています。その後、1979年にはレースから引退してアメリカの個人コレクターに売却されてレストアを受け、更にその後1986年に別のオーナーのもとへ渡っています。そして、2013年にはヨーロッパのコレクターに売却されてイベント等に出展されることになりますが、2018年に「ポルシェクラシック」の検査を受けてオリジナルのシャシーナンバーやコンディションを維持していることが証明され、今回のオークションに登場することになっています。

予想されている落札価格は、「ナナサンカレラ(ポルシェ・911カレラRS2.7):生産台数1,580台」よりも希少な個体であり、生産台数が55台と相当に少なくない、「1973年式:ポルシェ・911カレラRSR2.8」の予想落札価格は最高で2,800,000ドル、つまり3億円を軽く超える額です。


「ポルシェ FRシリーズ」

「ポルシェ」は、過去に「ポルシェ・924」、「ポルシェ・944」、「ポルシェ・968」、「ポルシェ・928」といったトランスアクスルレイアウトのFRスポーツカーを作っており、非常に高い評価を得てはいたものの、「ポルシェ・911」というモデル名の影響があまりにも大きく、どうしてもメジャーになれなかったのが「ポルシェ FRシリーズ」です。

しかし、これらの「ポルシェ FRシリーズ」が「ポルシェ」からではなく、他メーカーからの登場であれば、メーカーを代表するモデルになっていたと考えられています。それは、もちろんポテンシャルの高さ、メカニカルからそう言われています。「ポルシェ=RR(リアエンジン・リアドライブ)」という認識が、強いという表われでしょう。これまでの経緯や世間の認識もあって、中古市場では「ポルシェ・911」に比較して安価で取引されている時期もありましたが、現在ではそのポテンシャルの高さが見直され、その価格は年々高騰しています。


「1980年式:ポルシェ・924」

「ポルシェ・924(1980年式)」については、予想落札価格が30,000~40,000ドル、と数年前の相場からすると信じられないような価格になっているようです。今回、オークションに登場する「ポルシェ・924」の状態については走行11,000マイル、ボディカラーはミネルヴァ・ブルー・メタリック、インテリアはブラックという個体です。

「ポルシェ・924」は、「ポルシェ・914」の後継モデルとして開発されたもので、多くのパーツを「フォルクスワーゲン」や「アウディ」から流用しているというモデルでもあり、そのためコストを抑える結果となり販売価格も比較的安く設定されました。しかも、実際には1975年-1983年の長きに渡り生産された人気モデルとなっています。


「1990年式:ポルシェ・944 S2 カブリオレ」

オークションに登場する、「ポルシェ・944 S2カブリオレ」は1990年モデルでワンオーナー、そして走行距離は15,000マイルというコンディションです。購入時のウインドウステッカーやレシートも付属するといい、かなり貴重な個体ではあります。

「ポルシェ・944」は、「ポルシェ・924」の後継モデルとして企画され、1983年から1991年にかけて製造されました。そして、エンジンは「ポルシェ・924」と同じく4気筒ではあるものの、「ポルシェ・944」では「フォルクスワーゲン製」ではなく「ポルシェ製」です。

ポテンシャルとして、非常にバランスの良いクルマとされており、世界で最もハンドリングに優れるクルマという評価がなされたこともあるほどです。ちなみに「マツダ」の「RX-7」シリーズは「SA22C型」そして「FC3S型」においても「ポルシェ」の「FRシリーズ」に似ていたため、そして価格が安かったために「プアマンズポルシェ」と呼ばれていました。

今回のオークションに登場する「ポルシェ・944S2カブリオレ」の予想落札価格は40,000~60,000ドルとなっています。


「1979年式:ポルシェ・928」

今回のオークションに登場する個体は、走行距離は26,000マイル、ボディカラーはライトブルーメタリック、インテリアはブラックレザーという仕様となっています。

しかも、もともと付属していた車載工具、マニュアル類も残っており、最近整備を受けたばかり、とのことでコンディションも非常に良い状態です。なお、「ポルシェ・928」は「911以外の新たな柱を」ということで開発されており、新開発のV型8気筒エンジン、機械式WD「ヴァイザッハ・アクスル」等を搭載したフラッグシップモデルでした。

1977年から1995年まで多くのバリエーション展開を行いながら販売されており、実は「ポルシェ」における最長寿モデルだったのです。

この1979年式の「ポルシェ・928」の予想落札価格は、60,000ドル~80,000ドルということです。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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