【ポルシェ・959】生産3台の1985年パリ・ダカール参戦仕様

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【ポルシェ・959】生産3台の1985年パリ・ダカール参戦仕様

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僅か6台しか製作されなかった「ポルシェ・959」のパリ・ダカール・ラリー参戦車両という貴重なマシンが、2018年10月27日にアメリカのアトランタで開催される「ポルシェ70周年記念オークション」に登場する予定とのことです。

  • (出典:jp.autoblog.com)

今回、RMサザビーズが出品する車両は、1985年の「パリ・ダカール・ラリー」に参戦するために製作された3台のうちの1台で、この競技で3度も優勝している「ルネ・メッジ」氏がステアリングを握ったマシンです。

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興味深いことに、公道仕様として市販された「ポルシェ・959」の排気量:2.8リッター水平対向6気筒DOHCツインターボ・エンジンではなく、「911 カレラ」用の排気量:3.2リッター自然吸気水平対向6気筒エンジンが搭載されている点です。もちろん特別なサスペンションと4輪駆動システムを装備しているものの、残念ながらオイル系統の不具合によって完走することは出来なかったという経緯があります。

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しかし、その翌年、「ルネ・メッジ」氏は同ラリーに別の「ポルシェ・959」で出場し優勝しています。こうした「ポルシェ・959」のヒストリーとしては次のような経緯があります。まず「ポルシェ・959」のプロトタイプは1983年発表されたグループB車両の「グルッペB」というモデルが存在しています。

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これは、すなわち「世界ラリー選手権 (WRC) 」と「世界耐久選手権(WEC)」への参加が目的でしたが、「グループB」の消滅でWRCへの参戦ができませんでした。しかし、「ポルシェ・959」は最初の挑戦として1984年の「ポルシェ・953」という実験的車両で投入されることとなります。これは「930型」のボディの「ポルシェ・911」に開発段階の四輪駆動システムを組み合わせ、その有用性を検証することが目的でした。

  • (出典:jp.autoblog.com)

ノーマルの「ポルシェ・911」から自然吸気の3.2L空冷エンジンを流用し、モノコックボディーのトンネルに「ポルシェ・944」から流用したプロペラシャフトを組み込んで前輪を駆動させるという構造でした。3台投入された内「レネ・メッジ/ドミニク・ルモイヌ組」が総合優勝、「ジャッキー・イクス/クロード・ブラッスール組」が6位、「ロランド・クスモウル/エーリッヒ・レルナー組」が28位と、初陣にして最高の成績を残すこととなりました。

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そして、1985年のパリダカには「ポルシェ・959」として出走します。しかし前年型の「953」の発展型シャシーに「959」ルックのボディ、エンジンはやはり前年型を引き継いでおり、四輪駆動システムもまだ開発段階でした。同じ年のフランクフルトモーターショーに完成形の「ポルシェ・959」が出展されていたところから、「ポルシェ」としては同年中には市販する目論見でしたが、出走した3台全てがトラブルに遭いゴールにたどり着く前に息絶えてしまったため、その計画は見送られることとなりました。

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1986年のパリダカには正真正銘の「ポルシェ・959」ベースのレイド車両が実戦投入され、圧倒的なレースを展開し、「レネ・メッジ/ドミニク・ルモイヌ組」が総合優勝、「ジャッキー・イクス/クロード・ブラッスール組」が2位とワンツーを決め、更にはサポートカーという役割で出走していた「ロランド・クスモウル/エーリッヒ・レルナー組」も6位に入賞を達成、名声を決定的なものにし、これをきっかけにして市販に踏み切られることになりました。

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こうしたヒストリーゆえに「RMサザビーズ」は、この「ポルシェ・959 パリ・ダカール参戦車両」が「300万ドル(約3億3,200万円)」から「340万ドル(約3億7,600万円)」で落札されると予想しています。

  • (出典:jp.autoblog.com)

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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