【サニー1200GX TS仕様】 名車再生クラブがレストア始動

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【サニー1200GX TS仕様】 名車再生クラブがレストア始動

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毎年、日本の名車をレストアし注目を集める「日産名車再生クラブ」は、日産自動車の開発部門であり、日産テクニカルセンター内の従業員を中心としたクラブです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

その「日産名車再生クラブ」は、日産自動車にとって歴史的な価値がある車両を集めた「日産ヘリテージコレクション」に収蔵されている車両から毎年1台を選び、現役当時の状態で動態保存するための作業を行なっていますが、その際、直す過程で当時の日産が行なっていたクルマ作りや技術的な工夫、考え方を学ぶこともクラブ活動においての大きな目的としています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

そして完成した車両は「NISMOフェスティバル」にて展示とデモ走行を披露しています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

これまで同クラブが手がけたクルマは、2006年のクラブ発足時の「240RS」から、2017年の「スカイライン 2000 GTS-R」のグループA仕様車までの12台となっています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

「日産名車再生クラブ」は、2018年の活動を開始するにあたり、5月26日に日産テクニカルセンターでクラブ員を対象にした「2018年度 再生クラブキックオフ式」を開催し、その模様をメディアに公開しました。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

そして、2018年度に同クラブが手がけるのは、1972年に製作された「B110 サニー 1200 クーペ GX-5 特殊ツーリングカー仕様(TSレース仕様)」でした。選択理由は3つあったそうです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

1つ目は「シンプルな構造であるB110を再生することで、車両の基本構造を学ぶこと」。次に「当時の若者に支持されていたB110の魅力を再確認すること」。そして「ツーリングカーレースで数々のチャンピオンになったポテンシャルを学ぶこと」ということです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

今回、選んだ車両は実際にレースに出ていたものではなく、1972年に発売された2ドアクーペ「1200 GX-5」のPRを兼ねて同年の東京モーターショーに出展された展示用のクルマということです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

それでも、当時の「日産大森ワークス」から発売されていたレース用パーツを組み込んでいる完全なレース仕様で、エンジン、サスペンションはもちろん、ボンネット、両ドア、トランクがFRP製で、フロントウィンドウ以外のガラスは全て軽量なアクリル製に変更されています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

内装もシート、ステアリングなどを変更しています。ホイールも日産製のマグネシウムホイールが装着されています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

また、展示用と言っても何度か走行した形跡があり、エンジンにはバルブ駆動用のプッシュロッド(A12はOHV)がオーバーレブでカムカバーにあたったような跡があるそうです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

その状況を見たクラブ員から「1万rpmくらい回していたのでは?」というコメントもあったようです。当時の「TSレース」において活躍した「A型」エンジンは、OHVながら常用8,000rpmといわれており、まさに名機として名を刻んだエンジンです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

恐らくこのクルマは新車をベースに作られていて、しかも走行回数が少なく保管状態もいい個体です。ゆえに車体全体の痛みが少ないようです。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

それに、痛みやすいレース用の内装パーツも程度がいい新車のような個体です。B110 サニーのレース仕様車でこのコンディションのクルマは残っていないと考えられます。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

再生対象車が発表されたあと、「日産名車再生クラブ」の代表である「木賀新一」氏の挨拶があり、「木賀新一」氏は「今年度のクルマですが、今までとは面持ちが違います。先ほど紹介があったように1972年の東京モーターショーに展示されたもので、発売されたばかりのサニー 1200 クーペ GX-5と並んで、“こういうオプションパーツを付けると楽しく遊べますよ”ということを見せたいがために作り、展示されたクルマだったのです。昨今、若い人がクルマに興味を示してくれないとも言いますが、当時もこのような仕掛けをして、若い世代にアピールしていたんですね。そういったことも振り返りながらわれわれも勉強して、マーケティングみたいなことも考えながら、このクルマの再生をしていきたいと思っています」とコメントしています。


「サニー 1200GX TS仕様」:スペック

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

レース用にチューニングされたA12型エンジンは、燃料噴射装置(機械式インジェクション / スポーツキャブレター)の効果もあり、排気量:1,300ccの自然吸気のOHVから、その末期には175ps / 10,000rpmオーバーのエンジンパワーを搾り出しており、OHVエンジンとは思えない高回転、高出力のポテンシャルを発揮していました。また700kg程度の軽量なシャシーで運動性が良く、エクステリアも空気抵抗の少ないボディシルエット、リーフ式サスペンション(リーフスプリングに吊られたリジッドアクスル)ながら、高いトラクションとコーナリング性能を発揮する足回りなどとの相乗効果でDOHCマシン(KP47型:トヨタ・スターレット)を下す場面もあったのでした。

  • 【スペック】
  • 型式:KB110
  • 全長 × 全幅 × 全高:3,825mm × 1,615mm × 1,285mm
  • ホイールベース:2,300mm
  • トレッド(F/R):1,335mm / 1,315mm
  • 車両重量:650kg(710kg)
  • サスペンションシステム(F/R):ストラット / 楕円リーフリジッド
  • ブレーキシステム(F/R):ディスク / ドラム
  • タイヤ(F/R):185-515-13 / 205-515-13
  • エンジン:A12型 水冷式直列4気筒 OHV 1,171cc ソレックス型キャブレター ×2
  • 排気量:1,270cc(1,171cc)
  • 最大出力:130ps / 8,000rpm(83ps/6,000rpm)
  • 最大トルク:12.0kgm / 7.200rpm(10.0/4,000rpm)
  • トランスミッション:フロア式5速マニュアル
  • 駆動方式:FR
  • ()内はベースモデル

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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