【ロータス・X100】生産数1台のトヨタ4AG搭載プロトタイプ

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【ロータス・X100】生産数1台のトヨタ4AG搭載プロトタイプ

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日本のチューニングベースエンジンとして代表的な「トヨタ・4AG型」エンジンですが、実は「ロータス」にも搭載されていたことがありました。そのモデルというのが、「ロータス・X100」のプロトタイプモデルでした。このモデルは1984年製のプロトタイプというだけあって、一台だけが作られた希少なモデルです。そして「ロータス・X100」の市販化はロータス設立者である故「コーリン・チャップマン」氏が手がけた最後のプロジェクトだとされたモデルでもあります。しかし、当時の「ロータス」の経営状態は厳しい状態にあり、資金的理由によってプロジェクトは「凍結」されることとなったようです。

しかし、1982年に「コーリン・チャップマン」氏が死去したのち、「ロータス」はイギリスの実業家である「デイヴィッド・ウィッケンス」氏が買収し、そしてこの「ロータス・X100」プロジェクトを解凍されるという経緯があります。ですがクーペモデルではなくコンバーチブルモデルへとボディ形状を変えて発売することになったようです。そして、1984年に制作済みであったクーペのプロトタイプモデルのをオープン化したということです。しかも、その貴重な生産台数1台の個体が中古車として販売されているようです。

エクステリアデザインをは、デザイナーは不明ですが、「ロータス・エスプリ」、そして「2代目:ロータス・エラン」の中間ともいえるデザインです。ちなみに、このプロトタイプモデルは実走可能で、公道走行に必要な要件を満たしているために登録も可能ということです。インテリアデザインはスクエアな印象を受けますが、今見ると斬新なデザインに感じてしまいます。


「4AGエンジン搭載のドライブトレイン」

「トヨタ」と「ロータス」は1970年代から協力関係にあることからも冒頭でも触れているようにエンジンは、トヨタ製で「カローラ・レビン/スプリンター・トレノ」に搭載されていた1.6リッターの「4A-GE型」エンジンを搭載しています。搭載エンジンの出力は123ps、トランスミッションは5速マニュアル仕様となっています。

車体重量はハンドリングマシンの「ロータス」らしく軽量で、わずか895kgしかない、とされています。ちなみに「トヨタ・4AGエンジン」について振り返ってみると「トヨタ」のスポーツDOHCエンジンの多くは「トヨタ・2000GT」の開発以来パートナーシップを組んできた「ヤマハ発動機」との共同開発によって誕生したものでしたが、歴代の「4A-Gエンジン」シリーズは「トヨタ」の単独開発であり、その搭載車両として1983年5月に登場した「AE86型:カローラレビン/スプリンタートレノ」が初めて搭載したモデルとなります。また「ロータス・エラン」のシャシー同様のフレームで、そのためか「ロータス・エラン」と同じようなドライブフィールということです。

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「トヨタ・4AG型エンジン」:スペック

  • 名称 4A-GEU
  • 排気量 1,587cc
  • 内径×行程 81.0 mm×77.0 mm
  • 圧縮比 9.4
  • 最高出力 130PS/6,600rpm
  • 最大トルク 15.2kg・m/5,200rpm(いずれもグロス値)

「ロータス・X100 プロトタイプ」:中古車価格

この「ロータス・X100 プロトタイプ」の状態についてですが、レストアが施されてコンディションは「展示可能レベル」、走行距離はわずか2,011kmというコンクールコンディションです。販売価格は730万円ほどとなるものの、世界に一台しか存在せず、そして「コーリン・チャップマン」氏が関わった最後のプロジェクトということを考えると歴史的価値は高いといえる評価されるべき個体です。


「ロータス・X100 プロトタイプ」:その後

なお、「ディヴィッド・ウィッケンス」時代にはほかに「エトナ(ジウジアーロデザイン)」がコンセプトカーとして発表されているものの、この「ロータス・X100」と共に実際に発売されることはありませんでした。しかも、その後1986年に「ロータス」は「GM」傘下に入ることになり、その際にこれらプロジェクトは消滅してしまうことになりました。その後1993年には「ロマーノ・アルティオーリ」氏が「ロータス」の経営権を取得して「エリーゼ」を発売するものの1996年にはマレーシアの「プロトン」に売却され、2017年には中国の「吉利汽車」が「ロータス」を買収しています。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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