【いすゞ・117クーペ改】 SR20DEスワップ仕様のスペック

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【いすゞ・117クーペ改】 SR20DEスワップ仕様のスペック

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「いすゞ・117クーペ」は、日本の名車といわれているモデルです。流麗で美しいボディシルエットは当時の直線基調の多かった日本国産車からするとヨーロッパテイストのデザインで多くの人を魅了しました。そのデビューの経緯として「いすゞ・117クーペ」は、コンセプト、デザイン、パッケージ、スタイリングは「カロッツェリア・ギア」社に委託され、当時のチーフデザイナーであった「ジョルジェット・ジウジアーロ」氏が担当しています。その後、「ジョルジェット・ジウジアーロ」氏は退社して独立、「イタルデザイン」社を立ち上げました。そして「カロッツェリア・ギア」社との関係は続き、量産指導は「イタルデザイン」社が行っています。最初期のプロトタイプである「ギア/いすゞ117スポルト」というモデルは、1966年3月のジュネーヴ・モーターショーで発表され、同ショーのコンクール・デレガンスを獲得しています。その後イタリアで開催された国際自動車デザイン・ビエンナーレに出品され、名誉大賞を受賞しています。 ですから経緯としては、1963年に「ジョルジェット・ジウジアーロ」氏デザインのコンセプトカーとして発表され、1968年にデビューしました。

  • (出典:www.flexnet.co.jp)

実際にデビューした後については曲線を基調とした優雅なデザインは人気を博したものの、ハンドメイドモデルと呼ばれる初期モデルは細部まで手作りに近い製造工程だったため、生産台数が少ないかなりの希少車となっています。モデルとしての期間は、大きく3回のマイナーチェンジが行われ、中期型以降、デザイン変更とともに量産性が高められていきました。生産終了が1981年と、非常にモデルスパンが長かったというモデルライフです。初期モデル(通称:ハンドメイド・1968〜1972年)、中期モデル(通称:量産丸目・1973〜1977年)、最終モデル(通称:角目・1978〜1982年)の3世代に大別されています。


「パワーユニット:日本国産初DOHC搭載」

メカニズム的にも、上位グレードには国産初の量産ツインカムエンジンとボッシュ社製のインジェクションシステムやソレックスキャブレターが導入されるなど見所が多く、4座のラグジュアリークーペというカテゴリーを確立させた名車です。サスペンションシステムは、前輪がコイルスプリング + ダブルウィッシュボーン、後輪がリーフスプリング + リジッド(ライブアクスル)、ステアリングギアボックスはリサーキュレーテッドボール(ボールナット)式となっており、スポーティモデルというよりは、やはりラグジュアリー・スペシャリティカーというスペックでした。それでも初期のインジェクションモデルでは最高速度190km/h以上を公称しており、スポーティさには欠けるものの、長距離ツアラーとしての性能は確保されていました。


「いすゞ・117クーペ」:スペック

  • (出典:design-access.com)
  • 年式:1980年
  • 型式:EP-A96E
  • 全長 × 全幅 × 全高:4,320mm × 1,600mm × 1,325mm
  • ホイールベース:2,500mm
  • トレッド(F/R):1,350mm / 1,315mm
  • 車両重量:1,145kg
  • エンジン型式:G200
  • エンジン形式:直列4気筒 DOHC
  • ボア × ストローク:87.0mm × 82.0mm
  • 排気量:1,949cc
  • 圧縮比:9.0
  • 最高出力:135PS / 6.200rpm
  • 最大トルク:17.0kgm / 5.000rpm
  • 駆動方式:FR
  • トランスミッション:5MT
  • サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン / セミフローティング・リーフスプリング・トルクロッド・スタビライザー付
  • ブレーキ(F/R):ディスク / ディスク
  • タイヤサイズ(F/R):185-70HR-13

「いすゞ・117クーペ改(中期型)」

今回、登場するカスタムマシンは、中期モデルの量産丸目タイプでベース車はシングルカム+SUツインキャブの「XCJ」グレード。ボディは腐蝕部を作り直し、ガラスなども外してオールペンされるなど、シャシーからしっかりレストアされています。

そして、エンジンやサスペンションに関しては、現在の交通事情に合わせてリメイクされているのです。

カスタマイズにあたって、まず選ばれたのは「日産:シルビア」用の可変バルタイ付き「SR20DE」エンジン。エンジン本体は吸排気+ハイカムに加えて軽量フライホイールを投入するなど、レスポンス指向のチューニングがトータルで加えられているということです。また、シンクロ機能の向上など旧車のフィーリングを大きく左右するミッションも「S14型:シルビア」用の5速ミッションを換装しています。中でもエンジンチューンのポイントになるのがワンオフで装着されたTWM社の4連スロットル(45φ)です。このスロットルは他社のものに比べ精度も高く、細かな制御を正確に行えるというということです。下部には各シリンダーのバキューム圧を集めたコレクタータンクが設けられ、アイドルコントロールバルブなども設置しています。

また、経年劣化が起こりやすい点火系システムも、「SR20DE」型エンジン用のシステムに置き換えられたことで信頼性アップさせています。エキマニはフジツボ製のシルビア用を加工装着。重要なマネージメントはモーテックm4をチョイスしています。

出力向上にも伴って足回りもアップデートされており、フロントブレーキは日産の「R32型:スカイライン」系の4ポッドキャリパー(MK63)などを移植、スタビもブッシュまで含めて強化されています。ホイールはクロモドラを装着しています。

インテリアにおけるカスタマイズは、つり下げ式のエアコン(クーラー)。これは当時の純正品とシルビア用のコンプレッサーなどのパーツを組み合わせて仕上げられたものということです。この作業により、見た目はオリジナルのまま、現行冷媒(R134ガス)に適合させることに成功。また、スポーティさを高めつつオリジナルの雰囲気を大切にしたカーボン製のメーターパネルや、ナビ+5.1ch化されたオーディオなど、都心部の渋滞でも快適に過ごせる空間作りがなされています。なお、リヤシートの後ろに仕込まれたボディ補強バーは実は「AE86型:レビン/トレノ」用を装着しています。これは容易に流用できるということです。

エクステリアデザインは当時の雰囲気を残しつつモデフィファイされており、ヘッドライトはHID化され、フロントリップにはロータスヨーロッパ用を加工流用しているということです。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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